① 市場ダッシュボード
10月1日の東京株式市場は、AI・半導体株主導で日経平均が大幅続伸しました。日経平均は68,956.72円、前日比+2,203.00円(+3.30%)。高値は68,995.30円で、69,000円目前まで上昇しました。TOPIXは4,131.98、+23.33ポイント(+0.57%)でした。
指標 最新確認値 状況
日経平均 68,956.72円 +2,203.00円(+3.30%)
TOPIX 4,131.98 +23.33(+0.57%)
ドル円 158.38円 15:38時点、前営業日NY終値比+0.97円
VIX 16.43 9月30日米国市場終値、+2.37%
日経平均の上昇率に対してTOPIXは+0.57%にとどまり、指数間の差が大きくなりました。日経平均構成225銘柄でも値上がり108銘柄、値下がり115銘柄で、日経平均の+2,203円という数字ほど全面高ではありません。
ドル円は東京市場で円安・ドル高が進み、15時38分時点で1ドル=158.38円。日銀短観では大企業製造業の業況判断DIが+24と前回の+22から改善しました。
市場別の値上がり・値下がり銘柄数
市場 値上がり 値下がり 状況
プライム 750 747 ほぼ拮抗
スタンダード 確認できず 確認できず 推測掲載なし
グロース 229 306 値下がり優勢
プライムは値上がり750銘柄、値下がり747銘柄とほぼ拮抗。グロースも指数自体は続伸しましたが、値上がり229銘柄に対して値下がり306銘柄でした。スタンダード市場の大引け時点の確定銘柄数は記事作成時点で確認できなかったため、推測では補完していません。
市場ムード:日経平均は非常に強い一方、半導体への資金集中が鮮明。指数と市場全体には温度差があります。
② 今日の重要ニュース
米マイクロン好決算でAI・半導体株が一斉高
今日最大の材料は、米メモリー半導体大手マイクロン・テクノロジーの決算です。
6~8月期は売上高・純利益が大幅に増加し、9~11月期の売上高見通しも市場予想を上回りました。これを受けて日本市場では半導体関連株へ買いが集中しました。
関連銘柄:
アドバンテスト(6857)
東京エレクトロン(8035)
レーザーテック(6920)
キオクシアホールディングス(285A)
イビデン(4062)
SCREENホールディングス(7735)
特にアドバンテスト(6857)は37,610円、+9.77%、レーザーテック(6920)は45,710円、+11.13%まで上昇しました。
日経平均+2,203円でも市場全体は二極化
日経平均は+3.30%でしたが、TOPIXは+0.57%。プライム市場の値上がり750銘柄に対して値下がり747銘柄と、騰落銘柄数もほぼ半々でした。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は、
アドバンテスト(6857)
東京エレクトロン(8035)
ソフトバンクグループ(9984)
ファーストリテイリング(9983)
イビデン(4062)
で、この5銘柄だけで日経平均を約1,612円押し上げました。
今日の相場は「日本株全面高」というより、AI・半導体を中心とした値がさ株主導の上昇と見る必要があります。
日銀短観は製造業景況感が改善
10月1日朝に発表された9月日銀短観では、大企業製造業の業況判断DIが+24となり、6月調査の+22から改善しました。民間予測中央値の+25には届きませんでした。先行きは+21です。
関連銘柄:
三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)
三井住友フィナンシャルグループ(8316)
みずほフィナンシャルグループ(8411)
ただし今日は銀行業が-2.44%となっており、日銀短観を受けて銀行株が買われる展開にはなりませんでした。
③ 注目銘柄
アドバンテスト(6857)
チャート: 37,610円、+9.77%。急騰して高値圏へ。
需給: 日経平均を約722円押し上げ、今日の指数上昇の中心。
材料: 米マイクロン好決算を受けたAI・半導体需要期待。
リスク: 1日で約10%上昇しており、短期的な利益確定売りには注意。
アドバンテスト(6857)だけで日経平均を約722円押し上げました。
東京エレクトロン(8035)
チャート: 12,580円、+6.47%。
需給: 半導体製造装置株への資金流入。
材料: 米メモリー市場の好調とAI投資期待。
リスク: 米半導体株や米金利の変動。
アドバンテスト(6857)とともに日経平均上昇の主要因となりました。
レーザーテック(6920)
チャート: 45,710円、+11.13%。
需給: 半導体関連への資金集中で大幅高。
材料: 米マイクロン好決算を受けた半導体セクター全体への買い。
リスク: 10%超上昇後の高いボラティリティ。
東証プライム値上がり率でも上位に入りました。
PHCホールディングス(6523)
チャート: 1,684円、+17.76%。
需給: 個別材料を背景に買い集中。
材料: 東邦ホールディングス(8129)から初期的な買収提案を受領したと開示。
リスク: 買収提案の今後の進展と条件。
ニデック(6594)
チャート: 2,100円、-10.82%。
需給: 半導体株高とは逆行して大幅安。
材料: 前日の決算発表を受けた市場評価。
リスク: 業績回復見通しへの不透明感。
日経平均が2,203円上昇するなかで10%超下落しており、今日の市場の二極化を象徴する銘柄です。
④ テーマ代表銘柄
テーマ 資金流入/流出 理由 代表銘柄
AI・半導体 強い流入 米マイクロン好決算 アドバンテスト(6857)、東京エレクトロン(8035)
半導体検査装置 強い流入 半導体設備投資期待 レーザーテック(6920)
メモリー 流入 米マイクロン決算が追い風 キオクシアホールディングス(285A)
電子部品 流入 AI・データセンター需要期待 村田製作所(6981)、太陽誘電(6976)
非鉄金属 流入 AIインフラ関連への物色 三井金属(5706)、フジクラ(5803)
銀行 流出 半導体への資金集中 三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)
保険 流出 バリュー株から資金流出 東京海上ホールディングス(8766)
石油 流出 セクター間の資金移動 ENEOSホールディングス(5020)、出光興産(5019)
今日はAI・半導体への極端な資金集中が最大の特徴でした。
電気機器は+3.78%、精密機器+2.47%、非鉄金属+2.22%。一方で銀行業-2.44%、保険業-2.31%、石油・石炭製品-2.97%となりました。
⑤ マーケット異変速報
33業種騰落率
10月1日の東証33業種は11業種上昇、22業種下落。日経平均+3.30%とは対照的に、下落業種の方が多い一日でした。
業種 騰落率 状況
電気機器 +3.78% 上昇
精密機器 +2.47% 上昇
非鉄金属 +2.22% 上昇
情報・通信業 +1.57% 上昇
金属製品 +1.54% 上昇
ガラス・土石製品 +1.50% 上昇
機械 +0.93% 上昇
化学 +0.84% 上昇
小売業 +0.45% 上昇
その他製品 +0.42% 上昇
輸送用機器 +0.07% 上昇
食料品 -0.02% 下落
サービス業 -0.11% 下落
証券・商品先物取引業 -0.11% 下落
水産・農林業 -0.13% 下落
卸売業 -0.33% 下落
不動産業 -0.34% 下落
パルプ・紙 -0.34% 下落
ゴム製品 -0.37% 下落
建設業 -0.52% 下落
その他金融業 -0.64% 下落
倉庫・運輸関連業 -0.84% 下落
医薬品 -0.86% 下落
鉄鋼 -0.93% 下落
海運業 -1.04% 下落
陸運業 -1.10% 下落
空運業 -1.25% 下落
繊維製品 -1.30% 下落
鉱業 -1.57% 下落
電気・ガス業 -1.71% 下落
保険業 -2.31% 下落
銀行業 -2.44% 下落
石油・石炭製品 -2.97% 下落
値上がり/値下がり
確認できた主要市場の大幅変動銘柄です。
区分 銘柄 終値 騰落率
上昇 プロジェクトホールディングス(9246) 2,195円 +26.00%
上昇 ZenmuTech(338A) 4,010円 +21.15%
上昇 PHCホールディングス(6523) 1,684円 +17.76%
上昇 エルテス(3967) 673円 +17.45%
上昇 レーザーテック(6920) 45,710円 +11.13%
下落 ウェッジホールディングス(2388) 17円 -37.04%
下落 アクセルスペースホールディングス(402A) 341円 -19.00%
下落 イメージ情報開発(3803) 724円 -17.16%
下落 ジィ・シィ企画(4073) 693円 -11.49%
下落 ニデック(6594) 2,100円 -10.82%
ストップ高/ストップ安
大引け時点ではストップ高9銘柄、ストップ安3銘柄でした。
区分 確認できた主な銘柄 状況
ストップ高 ZenmuTech(338A) 終値4,010円、+21.15%
ストップ高 エルテス(3967) 終値673円、+17.45%
ストップ安 アクセルスペースホールディングス(402A) 終値341円、-19.00%
ストップ安 イメージ情報開発(3803) 終値724円、-17.16%
ストップ安 メンバーズ(2130) 27年3月期大幅減益計画を嫌気
出来高急増
14時30分時点の直近5日平均比較で確認できた主な出来高急増銘柄です。
銘柄 出来高 直近5日平均比
タカセ(9087) 100株 +400.00%
unbanked(8746) 6,855,300株 +324.32%
ETF等を除き、確認できた個別株を掲載しています。
売買代金上位
10月1日の確定した売買代金金額ランキングは記事作成時点で同一ソースから確認できなかったため、順位・金額は推測しません。
大引けまで売買代金上位で確認された主な銘柄は以下です。
銘柄 当日の方向 主な背景
アドバンテスト(6857) 上昇 AI・半導体
三井金属(5706) 上昇 半導体・非鉄
レーザーテック(6920) 上昇 半導体
村田製作所(6981) 上昇 電子部品
ディスコ(6146) 上昇 半導体製造装置
キオクシアホールディングス(285A) 上昇 メモリー
異変監視銘柄
固定基準は「IRなしで株価±10%以上、または出来高10%以上増」です。明確なIR・決算材料が確認された銘柄は除外して扱います。
銘柄 異変 監視理由
タカセ(9087) 出来高+400% 直近5日平均を大幅超過
unbanked(8746) 出来高+324.32% 売買急増
ウェッジホールディングス(2388) 株価-37.04% 10%基準を大幅超過
材料の有無を完全に切り分けられない銘柄については、異変監視銘柄として断定せず除外しています。
⑥ 米国株ニュース
9月30日の米国市場は高安まちまちでした。
指標 終値 前日比
NYダウ 50,906.05 -443.87(-0.86%)
S&P500 7,651.54 -19.30(-0.25%)
NASDAQ 26,861.07 +63.53(+0.24%)
VIX 16.43 +2.37%
NYダウは原油高と米長期金利上昇を背景に3日続落。一方、NASDAQは追加利上げ警戒の後退からプラスを維持しました。
日本株にとって特に重要だったのは、米マイクロンの好決算です。売上高・利益の拡大と強い見通しが、日本の半導体株への大規模な資金流入につながりました。
翌日の日本株では、今晩のNASDAQと米半導体株が今日の日本株急騰を追認するかが最重要です。
⑦ 明日の注目銘柄(監視リスト)
銘柄 今日の動き・材料 明日の監視点
アドバンテスト(6857) 37,610円、+9.77% 急騰後もAI資金が継続するか
東京エレクトロン(8035) 12,580円、+6.47% 米半導体株との連動
レーザーテック(6920) 45,710円、+11.13% 10%超上昇後の需給
キオクシアホールディングス(285A) マイクロン好決算が追い風 メモリー関連への資金継続
ニデック(6594) 2,100円、-10.82% 大幅安後の需給
グラファイトデザイン(7847) 引け後に業績上方修正 IRへの寄付き反応
⑧ 明日の注目ポイント(寄付き戦略)
明日10月2日の最大の焦点は、日経平均69,000円を突破・維持できるかです。
今日の高値は68,995.30円。わずか4.70円届かず、終値は68,956.72円でした。
寄付き戦略
まず確認したいのは、今晩の米国市場を受けて69,000円台へ乗せた後も買いが続くかです。
今日の日経平均は+3.30%でしたが、TOPIXは+0.57%、プライム市場の値上がり750銘柄・値下がり747銘柄とほぼ拮抗しました。
したがって明日は、日経平均だけではなくTOPIXと騰落銘柄数が追いつくかが重要です。
重要ポイント
① AI・半導体への資金継続
アドバンテスト(6857)だけで日経平均を約722円押し上げ、上位5銘柄で約1,612円押し上げました。
今晩の米半導体株が上昇すれば継続材料となる一方、反落した場合は日経平均への影響も大きくなります。
② 69,000円の攻防
今日の高値68,995.30円は69,000円目前です。
大台突破後に利益確定売りを吸収できるかを確認します。
③ TOPIXと市場の広がり
33業種では11業種しか上昇していません。
明日はAI・半導体以外へ資金が広がるかが、相場の持続性を見る重要なポイントです。
引け後IR
記事作成時点で確認できた重要IRでは、グラファイトデザイン(7847)が業績予想を上方修正しました。
上期経常利益予想を1億800万円→4億1,700万円へ引き上げ、通期経常利益予想も3億900万円→5億900万円へ64.7%上方修正しました。
また、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(7532)は、日本トイザらスから玩具・ベビー用品などの販売事業を譲り受ける契約を締結。10月30日の実行を予定しています。
銘柄 引け後IR 明日の確認点
グラファイトデザイン(7847) 上期・通期経常利益予想を上方修正 業績修正への株価反応
パン・パシフィック・インターナショナルHD(7532) 日本トイザらスの販売事業を譲受 事業拡大への市場評価
夜間PTS
2026年10月1日17時30分時点のナイトタイムPTSについて、記事作成時点で当日分と確認できる信頼性の高いランキングデータを取得できませんでした。
検索結果には2025年10月1日のPTSデータが混在しているため、年度誤認を避けて除外しています。
したがって、今夜のPTS上昇率・下落率、売買代金、出来高については推測値を掲載しません。
PTS確認項目 10月1日夜間
上昇率ランキング 当日確定値を確認できず
下落率ランキング 当日確定値を確認できず
売買代金ランキング 当日確定値を確認できず
出来高ランキング 当日確定値を確認できず
リスク
最大のリスクは、半導体株への資金集中の反動です。
日経平均は2営業日で大きく上昇し、今日はアドバンテスト(6857)だけで約722円押し上げました。
米半導体株が弱くなれば指数への影響も大きくなります。
一方、TOPIXや銀行・保険などへ資金が広がれば、指数上昇の中身は改善します。
明日は69,000円攻防、AI・半導体の継続性、TOPIXと騰落銘柄数、引け後IR銘柄への反応を確認します。
⑨ 編集部コメント
今日は日経平均が+2,203円と非常に強い上昇になりました。
ただし、今日の相場で最も重要なのは「2,203円上がった」という数字だけではありません。
TOPIXは+0.57%、プライム市場は値上がり750/値下がり747、33業種では11業種上昇/22業種下落でした。
つまり、今日の大幅高は日本株全体への全面的な買いというより、米マイクロンの好決算を起点にAI・半導体へ資金が集中し、値がさ株が日経平均を大きく押し上げた相場です。
明日は69,000円突破そのものよりも、AI・半導体の強さが続くか、TOPIXと騰落銘柄数が改善するか、そして半導体以外へ資金が広がるかを見ることが重要です。