日: 2026年10月5日

  • さっと読める株ニュース【夜版】2026年10月5日

    ① 市場ダッシュボード

    10月5日の東京株式市場は大幅反発。

    日経平均は69,946.86円

    前営業日比+1,637.40円(+2.40%)

    となり、取引時間中には70,000円台へ乗せました。

    TOPIXも4,145.22、+54.22(+1.33%)と上昇しました。

    前週末の米国市場で、9月雇用統計を受けてFRBの早期利上げ観測が後退し、ハイテク・半導体株が買われた流れを引き継ぎました。

    指標 最新確認値 状況
    日経平均 69,946.86円 +1,637.40円(+2.40%)
    TOPIX 4,145.22 +54.22(+1.33%)
    ドル円 157円台後半 10月5日東京時間、157円台で推移
    VIX 15.31 10月2日米国市場終値、-6.59%

    市場別では、プライムは値上がり優勢となった一方、スタンダードとグロースでは値下がり銘柄が上回りました。

    市場 値上がり 値下がり 状況
    プライム 860 633 値上がり優勢
    スタンダード 616 746 値下がり優勢
    グロース 265 287 売り買い拮抗、値下がりやや優勢

    プライム市場の売買代金は約7兆7,509億円、売買高は約22億5,895万株でした。

    市場ムード:AI・半導体主導で日経平均は70,000円台を試しましたが、スタンダード・グロースまで全面的に買いが広がった相場ではありません。

    ② 今日の重要ニュース

    日経平均が一時70,000円台、AI・半導体株が主導

    今日最大の材料は、前週末の米国市場でハイテク・半導体株が上昇したことです。

    米9月雇用統計が市場予想を下回り、FRBによる早期利上げ観測が後退。東京市場でもAI・半導体関連へ買いが集中し、日経平均は前場に70,037.61円まで上昇しました。

    関連銘柄:
    アドバンテスト(6857)
    東京エレクトロン(8035)
    ソフトバンクグループ(9984)
    イビデン(4062)
    レーザーテック(6920)
    キオクシアホールディングス(285A)

    特にアドバンテスト(6857)は40,300円、+4.32%まで上昇し、日経平均を約360円押し上げました。

    日経平均70,000円突破も終値では大台を維持できず

    日経平均は取引時間中に70,000円台を回復しましたが、終値は69,946.86円。

    心理的節目の70,000円を終値では維持できませんでした。

    日経平均構成225銘柄では値上がり157銘柄、値下がり68銘柄となり、指数構成銘柄では買いが優勢でした。

    一方、

    スタンダード市場では

    616上昇/746下落

    グロース市場では

    265上昇/287下落

    となっており、日経平均の+2.40%ほど市場全体が強かったわけではありません。

    米雇用統計で早期利上げ観測が後退

    前週末の米国市場では、9月雇用統計で雇用の伸びが市場予想を下回ったことを受け、FRBの早期利上げ観測が後退しました。

    NYダウは

    51,176.96ドル、+250.40ドル

    NASDAQは

    27,190.86、+319.26ポイント

    で終了。

    米ハイテク株高が今日の日本株上昇の主要因となりました。

    関連銘柄:
    アドバンテスト(6857)
    東京エレクトロン(8035)
    ディスコ(6146)
    レーザーテック(6920)

    G7の備蓄原油放出決定も投資家心理を支える

    G7が原油・ディーゼル燃料の緊急備蓄放出を決定し、高止まりしていた燃料価格への懸念が後退したことも株式市場の支援材料となりました。

    一方、今日の東証33業種では鉱業、石油・石炭製品が下落しています。

    関連銘柄:
    INPEX(1605)
    出光興産(5019)
    ENEOSホールディングス(5020)

    ③ 注目銘柄

    アドバンテスト(6857)

    チャート: 40,300円、+1,670円(+4.32%)。

    需給: 売買代金は約6,230億円と市場全体でも上位。日経平均を約360円押し上げました。

    材料: 米ハイテク・半導体株高と早期利上げ観測後退。

    リスク: 短期間で上昇しており、70,000円近辺での日経平均の上値の重さと利益確定売りに注意。

    東京エレクトロン(8035)

    チャート: 前営業日の大幅安から反発。

    需給: アドバンテスト(6857)と合わせ、2銘柄で日経平均を約697円押し上げました。

    材料: 米半導体株高を受けた半導体製造装置株への買い。

    リスク: 米金利が再上昇した場合の高PER株への売り。

    キオクシアホールディングス(285A)

    チャート: 19,120円、-0.93%。

    需給: 売買代金は約7,222億円で市場トップ。

    材料: AI向けメモリー需要への期待。

    リスク: 日経平均が大幅高となる中で逆行安となっており、短期資金の回転が速い点に注意。

    ソフトバンクグループ(9984)

    チャート: 6,497円、+2.96%。

    需給: 売買代金は約3,651億円。

    材料: AI関連への資金回帰。

    リスク: 日経平均への寄与度が大きく、AI関連のセンチメント変化による値動きも大きくなりやすい銘柄です。

    ティアフォー(593A)

    チャート: 2,193円、+15.4%。

    材料: サウジアラビアで自動運転バスの実証と人材育成を推進。

    需給: グロース市場の値上がり率上位。

    リスク: 1日で15%超上昇しており、短期的な値動きが大きくなる可能性があります。

    ④ テーマ代表銘柄

    テーマ 資金流入・流出 理由 代表銘柄
    AI・半導体 強い流入 米ハイテク・半導体株高、早期利上げ観測後退 アドバンテスト(6857)、東京エレクトロン(8035)
    半導体製造装置 強い流入 米半導体株高を追随 ディスコ(6146)、東京エレクトロン(8035)
    AI関連 流入 AI投資期待が再び強まる ソフトバンクグループ(9984)、ソケッツ(3634)
    自動運転 流入 海外実証・事業展開材料 ティアフォー(593A)
    銀行 流入 TOPIX上昇を支える 三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、りそなホールディングス(8308)
    資源・エネルギー 流出 G7備蓄原油放出で原油高懸念が後退 INPEX(1605)、出光興産(5019)
    海運 流出 業種別で下落 日本郵船(9101)、商船三井(9104)

    今日の資金循環は、AI・半導体が再び主役となる一方、銀行などTOPIX寄与セクターにも買いが入りました。

    ただし、スタンダード・グロースでは値下がり銘柄が上回っており、大型株中心の上昇という側面も残っています。

    ⑤ マーケット異変速報

    東証33業種騰落率

    10月5日の東証33業種は22業種上昇、11業種下落。

    上昇率トップは電気機器+2.59%、下落率トップは電気・ガス業-1.03%でした。

    業種 騰落率 状況
    水産・農林業 -0.10% 下落
    鉱業 -0.99% 下落
    建設業 -0.45% 下落
    食料品 +1.30% 上昇
    繊維製品 +1.29% 上昇
    パルプ・紙 -0.72% 下落
    化学 +2.25% 上昇
    医薬品 -0.14% 下落
    石油・石炭製品 -0.66% 下落
    ゴム製品 +1.32% 上昇
    ガラス・土石製品 +2.43% 上昇
    鉄鋼 -0.05% 下落
    非鉄金属 +0.30% 上昇
    金属製品 +1.30% 上昇
    機械 +2.12% 上昇
    電気機器 +2.59% 上昇
    輸送用機器 +1.16% 上昇
    精密機器 +1.69% 上昇
    その他製品 +0.17% 上昇
    電気・ガス業 -1.03% 下落
    陸運業 +0.13% 上昇
    海運業 -0.93% 下落
    空運業 +0.14% 上昇
    倉庫・運輸関連業 +0.13% 上昇
    情報・通信業 +0.76% 上昇
    卸売業 +0.76% 上昇
    小売業 +1.72% 上昇
    銀行業 +1.67% 上昇
    証券・商品先物取引業 +0.73% 上昇
    保険業 +0.82% 上昇
    その他金融業 +0.95% 上昇
    不動産業 -0.64% 下落
    サービス業 -0.14% 下落

    値上がり/値下がり

    東証上場銘柄で確認できた主要な大幅変動銘柄です。

    区分 銘柄 終値 騰落率
    上昇 クリングルファーマ(4884) 564円 +16.5%
    上昇 オプトエレクトロニクス(6664) 274円 +16.1%
    上昇 ティアフォー(593A) 2,193円 +15.4%
    下落 アドバンスクリエイト(8798) 71円 -19.3%
    下落 インフロニア・ホールディングス(5076) 2,330円 -13.6%
    下落 エムビーエス(1401) 1,500円 -13.5%
    下落 レイヤード(634A) 2,756円 -12.5%
    下落 海帆(3133) 35円 -12.5%

    アドバンスクリエイト(8798)は業績見通し、インフロニア・ホールディングス(5076)は新株発行による希薄化懸念という明確な材料が確認されているため、後述の「IRなし異変監視」とは分けて扱います。

    ストップ高/ストップ安

    10月5日の大引け時点ではストップ高4銘柄、ストップ安0銘柄でした。

    区分 銘柄 状況・材料
    ストップ高 クリングルファーマ(4884) 提携先が米国眼科学会年次総会で発表
    一時ストップ高 ソケッツ(3634) AI関連、前営業日もストップ高
    一時ストップ高 ジィ・シィ企画(4073) グロース市場
    一時ストップ高 辻・本郷ITコンサルティング(476A) 前営業日まで2日連続ストップ高
    ストップ安 該当なし 0銘柄

    売買エネルギー急増

    確認できた売買代金増加率上位から、ETF等を除いた主な個別株です。

    銘柄 株価 売買代金 前営業日比
    エルテス(3967) 800円 約23.26億円 70.5倍
    ワクー(4937) 2,354円 約1.06億円 40.7倍

    エルテス(3967)は株価も+3.5%となり、売買エネルギーが急増しました。

    売買代金上位

    順位 銘柄 終値 騰落率 売買代金
    1 キオクシアホールディングス(285A) 19,120円 -0.93% 約7,222億円
    2 アドバンテスト(6857) 40,300円 +4.32% 約6,230億円
    3 ソフトバンクグループ(9984) 6,497円 +2.96% 約3,651億円

    キオクシアホールディングス(285A)は売買代金首位でしたが株価は下落しており、AI・半導体テーマ内でも銘柄ごとの強弱が確認されました。

    異変監視銘柄

    固定基準は「IRなしで株価±10%以上、または出来高10%以上増」です。

    明確な決算・IR・材料が確認された銘柄は除外して扱います。

    銘柄 異変 監視理由
    レイヤード(634A) -12.5% 10%基準を超える下落
    海帆(3133) -12.5% 10%基準を超える下落
    エルテス(3967) 売買代金70.5倍 売買エネルギーが急増
    ワクー(4937) 売買代金40.7倍 売買エネルギーが急増

    材料の有無を明確に切り分けられない銘柄については、推測で追加していません。

    ⑥ 米国株ニュース

    前週末10月2日の米国市場は主要3指数がそろって上昇しました。

    指標 終値 前日比
    NYダウ 51,176.96 +250.40(+0.49%)
    S&P500 7,722.72 +56.27(+0.73%)
    NASDAQ 27,190.86 +319.26(+1.19%)
    VIX 15.31 -6.59%

    9月米雇用統計で雇用者数の伸びが市場予想を下回ったことから、FRBによる早期利上げ観測が後退しました。

    特にNASDAQの上昇率が大きく、米半導体株への買いが今日の東京市場にも波及しました。

    一方、米長期金利そのものは高い水準にあり、金利上昇が再開した場合にはAI・半導体など高PER株への影響に注意が必要です。

    明日の日本株では、今晩の米ハイテク・半導体株が今日の日本株急騰を追認するかが最重要です。

    ⑦ 明日の注目銘柄(監視リスト)

    銘柄 今日・引け後の材料 明日の監視点
    アドバンテスト(6857) 40,300円、+4.32% 40,000円台維持と半導体資金継続
    東京エレクトロン(8035) 日経平均上昇の主要寄与銘柄 70,000円再挑戦を支えられるか
    キオクシアホールディングス(285A) 売買代金首位も-0.93% 半導体内の出遅れ修正か売り継続か
    霞ヶ関キャピタル(3498) 今期経常39%増、7期連続最高益予想、増配 好決算への寄付き反応
    不二越(6474) 12-8月期経常利益が2.1倍 決算評価
    ネクステージ(3186) 12-8月期経常利益が63%増 決算評価
    レイヤード(634A) -12.5% 異変監視、下落継続の有無
    海帆(3133) -12.5% 異変監視、需給確認

    ⑧ 明日の注目ポイント(寄付き戦略)

    明日10月6日の最大の焦点は、日経平均が終値ベースで70,000円台へ乗せられるかです。

    今日は前場に70,037.61円まで上昇しましたが、終値は69,946.86円。

    70,000円を一時突破したことで上値の売り圧力も確認されました。

    寄付き戦略

    まず確認したいのは、今晩の米国市場を受けてAI・半導体株への買いが2日連続で続くかです。

    今日の日経平均は+2.40%、TOPIXは+1.33%。

    プライム市場は860上昇/633下落と買い優勢でしたが、スタンダードとグロースでは値下がり銘柄の方が多くなりました。

    明日は、

    ① 日経平均70,000円定着
    ② AI・半導体への資金継続
    ③ TOPIXと騰落銘柄数
    ④ スタンダード・グロースへの資金拡大

    を確認します。

    重要ポイント

    今日の日経平均上昇では、アドバンテスト(6857)と東京エレクトロン(8035)の2銘柄だけで指数を約697円押し上げました。

    日経平均が70,000円を超えても、少数の値がさ半導体株だけで指数が上昇する状態なのか、市場全体へ資金が広がるのかで相場の中身は大きく異なります。

    また、キオクシアホールディングス(285A)は売買代金首位ながら-0.93%。

    AI・半導体テーマ内でも銘柄選別が続いている点には注意が必要です。

    引け後IR

    10月5日の引け後に確認できた重要な決算・業績情報です。

    銘柄 引け後IR 明日の確認点
    霞ヶ関キャピタル(3498) 今期経常利益39%増、7期連続最高益予想、35円増配 好決算・増配への評価
    不二越(6474) 12-8月期経常利益が2.1倍、6-8月期も2.2倍 大幅増益への評価
    バイク王&カンパニー(3377) 12-8月期経常利益57%増、6-8月期2.5倍 業績改善への評価
    ネクステージ(3186) 12-8月期経常利益63%増、6-8月期22%増 増益決算への評価

    夜間PTS

    10月5日17時30分時点のPTSナイトタイムセッションでは、236銘柄の売買が成立し、上昇123銘柄、下落85銘柄と買いが優勢です。

    日経平均構成銘柄でも45上昇/11下落となっています。

    区分 銘柄 PTS株価 東証終値比
    上昇 クリングルファーマ(4884) 664円 +17.7%
    上昇 サンバイオ(4592) 1,094円 +15.9%
    上昇 アーキテクツ・スタジオ・ジャパン(6085) 124円 +7.8%
    上昇 カルナバイオサイエンス(4572) 443円 +7.0%
    上昇 フェニックスバイオ(6190) 331円 +6.4%
    下落 モリテック スチール(5986) 254円 -10.6%
    下落 ルネサンス(2378) 900円 -7.6%
    下落 フェローテックホールディングス(6890) 11,300円 -6.1%
    下落 ソディック(6143) 1,760.3円 -4.4%
    下落 テスホールディングス(5074) 525円 -3.5%

    日経平均構成銘柄では三越伊勢丹ホールディングス(3099)が17時30分時点で1,700円、東証終値比+2.4%、日立建機(6305)が5,770円、+1.5%、レゾナック・ホールディングス(4004)が18,195円、+1.1%となっています。

    一方、日本郵船(9101)は7,020.8円、-0.8%でした。

    リスク

    最大のリスクは、70,000円到達後の利益確定売りです。

    今日の日経平均は1,637円上昇しましたが、終値では70,000円を維持できませんでした。

    また、スタンダードとグロースでは値下がり銘柄が上回っており、日経平均の大幅高ほど市場全体が強いわけではありません。

    今晩の米国市場で米金利が再上昇した場合には、今日大きく上昇したAI・半導体株の反動にも注意が必要です。

    明日は70,000円定着、AI・半導体への資金継続、TOPIXと騰落銘柄数、市場全体への資金拡大を確認します。

    ⑨ 編集部コメント

    今日は日経平均が+1,637円と大幅反発し、取引時間中には70,000円台へ乗せました。

    前週末の米雇用統計を受けてFRBの早期利上げ観測が後退し、米ハイテク・半導体株が上昇。その流れを受けて、東京市場でもアドバンテスト(6857)や東京エレクトロン(8035)などAI・半導体関連が相場を大きく押し上げました。

    ただし、今日の相場には注意したいポイントもあります。

    日経平均は+2.40%に対してTOPIXは+1.33%。さらにスタンダード市場は616上昇/746下落、グロース市場は265上昇/287下落となり、小型株まで全面的に資金が広がったわけではありません。

    また、日経平均は一時70,000円を突破したものの、終値は69,946.86円と大台を維持できませんでした。

    明日は単純に70,000円を超えるかだけではなく、AI・半導体への資金が続くか、TOPIXが追随するか、そして大型株から中小型株へ資金が広がるかを見ることが重要です。

    売買推奨ではなく、相場全体の資金循環とリスクの変化を確認していきます。

  • さっと読める株ニュース【朝版】2026年10月5日

    ① 市場ダッシュボード

    本日10月5日は、週末を挟んだ東京市場の次営業日です。前営業日10月2日は利益確定売りが広がり、日経平均は68,309.46円、前日比-647.26円(-0.94%)、TOPIXは4,091.00、-40.98ポイント(-0.99%)で終了しました。

    一方、10月2日の米国市場は弱い米雇用統計を受けて主要3指数が上昇。NASDAQは+1.19%と上昇率が最も大きく、週明けの日本株ではAI・半導体株への反応が焦点です。

    指標 最新確認値 状況
    日経平均 68,309.46円 10月2日終値、-647.26円(-0.94%)
    TOPIX 4,091.00 10月2日終値、-40.98(-0.99%)
    ドル円 157.86円 10月2日海外市場の日次終値ベース
    VIX 15.31 10月2日米国市場終値、-6.59%

    前営業日の東京市場では、指数だけでなく市場全体に売りが広がりました。

    市場 値上がり 値下がり 状況
    プライム 212 1,305 値下がりが8割超
    スタンダード 376 1,006 値下がり優勢
    グロース 165 397 値下がり優勢

    プライム市場では値下がりが1,305銘柄に達し、スタンダード、グロースでも値下がり銘柄が大きく上回りました。

    一方、VIXは週末の米国市場で15.31まで低下。米株市場では弱い雇用統計を「追加利上げ観測の後退」と受け止める動きが優勢となりました。

    市場ムード:前営業日の日本株は全面的な調整でしたが、週末の米国株高、とくにNASDAQ上昇が週明けのAI・半導体株を支えるかが焦点です。

    ② 前日のマーケット異変速報

    前営業日10月2日の最大の異変は、プライム市場の値下がり銘柄が1,305銘柄に達した一方、AI・半導体、電線関連の一部が逆行高となったことです。

    市場異変 10月2日の状況 注目点
    日経平均 -647.26円(-0.94%) 3営業日ぶり反落
    TOPIX -0.99% 日経平均とほぼ同率で下落
    プライム 212上昇/1,305下落 値下がりが8割超
    スタンダード 376上昇/1,006下落 値下がり優勢
    グロース 165上昇/397下落 値下がり優勢
    日経平均225銘柄 51上昇/173下落/1変わらず 構成銘柄でも全面安に近い状態

    日経平均のマイナス寄与では、ソフトバンクグループ(9984)が約316円、東京エレクトロン(8035)が約243円指数を押し下げました。

    一方、アドバンテスト(6857)は日経平均を約220円押し上げ、フジクラ(5803)、イビデン(4062)、キオクシアホールディングス(285A)も指数を下支えしました。

    異変監視銘柄

    固定基準は「IRなしで株価±10%以上、または出来高10%以上増」です。明確なIR・決算・上場廃止などの材料が確認できる銘柄は切り分けます。

    銘柄 異変 監視理由
    unbanked(8746) -16%超 10%基準を超える下落
    イメージ情報開発(3803) -15%超 10%基準を超える下落、売買エネルギーも急増
    河西工業(7256) -13%超 10%基準を超える下落
    サン電子(6736) -10%超 10%基準を超える下落

    ウェッジホールディングス(2388)は大幅下落しましたが、上場廃止決定・整理銘柄指定という明確な材料が確認されているため、固定基準の異変監視からは除外します。

    ③ 前日の重要ニュース

    米雇用統計が予想を大幅に下回り、米国株は上昇

    10月2日に発表された米9月雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比2万9,000人増にとどまり、市場予想の約9万人増を大幅に下回りました。

    弱い雇用統計を受け、FRBによる早期追加利上げへの警戒が後退。米国株は上昇しました。

    米国指数 10月2日終値 前日比
    NYダウ 51,176.96 +0.49%
    S&P500 7,722.72 +0.73%
    NASDAQ 27,190.86 +1.19%

    NASDAQの上昇が最も大きく、ハイテク株への買いが目立ちました。

    関連銘柄:
    アドバンテスト(6857)
    東京エレクトロン(8035)
    レーザーテック(6920)
    キオクシアホールディングス(285A)
    イビデン(4062)

    今日の東京市場では、週末の米ハイテク株高を受けてAI・半導体関連へ買いが戻るかが最重要ポイントです。

    前営業日の日本株は全面安でもAI関連に選別買い

    10月2日の日経平均は647円安でしたが、AI・半導体関連が全面安になったわけではありません。

    アドバンテスト(6857)
    キオクシアホールディングス(285A)
    レーザーテック(6920)

    などは上昇。

    一方、東京エレクトロン(8035)やソフトバンクグループ(9984)は大幅に下落しました。

    前営業日の段階で、AI・半導体テーマの中でも銘柄ごとの選別が進んでいます。

    電線・非鉄金属へ資金流入

    10月2日の東証33業種では4業種のみ上昇、29業種が下落しました。

    その中で上昇率トップとなったのが非鉄金属です。

    関連銘柄:
    フジクラ(5803)
    古河電気工業(5801)
    住友電気工業(5802)
    三井金属(5706)

    古河電気工業(5801)は10月2日に4,429円、+7.68%まで上昇。9月30日から10月2日までの3営業日で約15%上昇しました。

    AIデータセンター向けの光・電線需要を背景に、半導体からAIインフラへ資金が広がる動きが確認されています。

    ④ 注目テーマ(資金循環)

    週明けは、米国株高を受けたAI・半導体への買い戻しと、前営業日に強かった電線・非鉄金属への資金継続を確認します。

    テーマ 資金流入・流出 理由 代表銘柄
    AI・半導体 再流入に注目 米雇用統計後にNASDAQが+1.19% アドバンテスト(6857)、東京エレクトロン(8035)
    メモリー 流入継続を監視 AI向けメモリー需要期待 キオクシアホールディングス(285A)
    AIインフラ・電線 強い流入 データセンター向け光・電線需要 フジクラ(5803)、古河電気工業(5801)
    非鉄金属 強い流入 前営業日の33業種上昇率トップ 三井金属(5706)、住友電気工業(5802)
    金融 流出 前営業日は幅広く売られる 三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)
    不動産 流出 前営業日の下落上位業種 三井不動産(8801)、三菱地所(8802)

    今日のポイントは、AI・半導体への資金が戻った場合でも、電線・非鉄から資金が抜けるのか、それともAI関連全体へ物色範囲が広がるのかです。

    ⑤ 注目銘柄

    アドバンテスト(6857)

    前営業日は市場全体が下落する中でも上昇し、日経平均を約220円押し上げました。

    10月2日17時30分時点の夜間PTSでも39,119円、東証終値比+1.3%でした。

    さらに週末の米国市場ではNASDAQが+1.19%。

    監視ポイント:米ハイテク株高を受けてAI・半導体への資金流入が継続するか

    東京エレクトロン(8035)

    10月2日は12,100円、-3.81%。

    日経平均を約243円押し下げ、前日の急騰から利益確定売りが優勢となりました。

    一方、10月2日17時30分時点の夜間PTSでは12,244円、東証終値比+1.2%と反発しています。

    監視ポイント:前営業日の下落分を取り戻す買いが入るか

    キオクシアホールディングス(285A)

    前営業日は地合い悪化の中でも上昇し、AI向けメモリー需要への期待が継続しました。

    10月2日17時30分時点の夜間PTSでは19,520円、東証終値比+1.1%。

    監視ポイント:米ハイテク株高を受けてメモリー関連への資金が続くか

    フジクラ(5803)

    10月2日は市場全体が下落する中で逆行高。

    AIデータセンター向け光ファイバー・電線需要への期待から資金が流入しました。

    監視ポイント:半導体への買い戻しと同時にAIインフラへの資金も継続するか

    古河電気工業(5801)

    10月2日は4,429円、+7.68%。

    9月30日から10月2日までの3営業日で株価は3,856円から4,429円へ約14.9%上昇しました。

    監視ポイント:急騰後も電線・AIインフラへの資金が継続するか

    レーザーテック(6920)

    10月2日終値は46,130円。9月25日の40,910円から10月2日までの5営業日で約12.8%上昇しています。

    10月2日17時30分時点の夜間PTSでは46,570円、東証終値比+1.0%でした。

    監視ポイント:急上昇後も米ハイテク株高を追い風に高値圏を維持できるか

    ⑥ 夜間PTS異変

    10月2日のPTSナイトタイムセッションは、確認できた17時30分時点で267銘柄の売買が成立し、上昇170銘柄、下落71銘柄と買いが優勢でした。

    日経平均構成銘柄でも67銘柄の売買が成立し、値上がり55銘柄、値下がり9銘柄でした。

    PTS市場全体

    区分 銘柄 PTS株価 東証終値比
    上昇 プラップジャパン(2449) 1,648円 +22.3%
    上昇 ハニーズホールディングス(2792) 1,658円 +20.1%
    上昇 マツモト(7901) 1,270円 +13.6%
    上昇 エルテス(3967) 873.3円 +13.0%
    上昇 グラファイトデザイン(7847) 870円 +12.0%
    上昇 IDEC(6652) 4,190円 +9.7%
    下落 ディップ(2379) 1,588円 -11.0%
    下落 インフロニア・ホールディングス(5076) 2,411円 -10.6%
    下落 エクスモーション(4394) 740円 -7.5%
    下落 ミタチ産業(3321) 1,790.1円 -4.3%

    日経平均構成銘柄のPTS

    区分 銘柄 PTS株価 東証終値比
    上昇 イビデン(4062) 12,300円 +1.7%
    上昇 KOKUSAI ELECTRIC(6525) 10,200円 +1.5%
    上昇 アドバンテスト(6857) 39,119円 +1.3%
    上昇 三井金属(5706) 2,585円 +1.2%
    上昇 東京エレクトロン(8035) 12,244円 +1.2%
    上昇 キオクシアホールディングス(285A) 19,520円 +1.1%
    上昇 住友電気工業(5802) 2,478円 +1.1%
    上昇 レーザーテック(6920) 46,570円 +1.0%
    下落 INPEX(1605) 3,659.9円 -1.0%
    下落 日本郵政(6178) 2,451円 -0.6%

    前営業日の現物市場では212銘柄しか上昇しなかったプライム市場に対し、夜間PTSでは買いが優勢へ転換しました。

    特にイビデン(4062)、KOKUSAI ELECTRIC(6525)、アドバンテスト(6857)、東京エレクトロン(8035)、キオクシアホールディングス(285A)、レーザーテック(6920)などAI・半導体関連がそろって上昇しています。

    なお、上記PTS株価は10月2日17時30分時点で確認できたジャパンネクスト証券PTSのデータです。週末を挟んだため、本日朝の新たな夜間PTS取引はありません。

    売買代金・出来高については、同一時点で確認できるランキング数値を取得できなかったため、推測値は掲載しません。

    ⑦ 今日の注目ポイント

    寄付き戦略:米株高を受けた69,000円再挑戦を確認

    前営業日の日経平均は68,309.46円まで下落しました。

    一方、週末の米国市場では、

    NYダウ +0.49%
    S&P500 +0.73%
    NASDAQ +1.19%

    と主要3指数がそろって上昇しました。

    今日の寄り付きでは、まず68,000円台を維持したまま69,000円方向へ戻せるかを確認します。

    重要ポイント① AI・半導体の買い戻し

    弱い米雇用統計を受けて追加利上げ警戒が後退し、NASDAQは+1.19%。

    さらに10月2日17時30分時点の夜間PTSでは、アドバンテスト(6857)、東京エレクトロン(8035)、キオクシアホールディングス(285A)、レーザーテック(6920)などが上昇しました。

    米ハイテク株高が東京市場のAI・半導体株へつながるかが最重要です。

    重要ポイント② 先週強かった電線・非鉄

    前営業日は33業種中29業種が下落する中、非鉄金属が上昇率トップでした。

    フジクラ(5803)、古河電気工業(5801)、住友電気工業(5802)など電線株には強い資金が入りました。

    今日は半導体へ資金が戻った場合でも、電線・AIインフラへの資金が残るかを確認します。

    重要ポイント③ 市場全体の改善

    10月2日は、

    プライム:212上昇/1,305下落
    スタンダード:376上昇/1,006下落
    グロース:165上昇/397下落

    と全面的に売りが優勢でした。

    今日、日経平均が反発しても、騰落銘柄数が改善しなければ再び一部の値がさ株だけが指数を押し上げる可能性があります。

    日経平均だけでなく、TOPIXと騰落銘柄数の改善を同時に確認します。

    重要ポイント④ 弱い米雇用統計

    米9月非農業部門雇用者数は2万9,000人増と市場予想を大幅に下回りました。

    株式市場では追加利上げ警戒の後退として好感されましたが、雇用減速が今後さらに進めば景気減速懸念へ評価が変わる可能性もあります。

    リスク

    最大のリスクは、米株高を受けて寄り付きからAI・半導体株が大きく上昇した後の利益確定売りです。

    先週は日経平均が短期間で大きく上昇し、10月2日には647円下落しました。

    また、米雇用統計は株式市場には好材料として受け止められましたが、世界的な債券市場の不安定さや地政学リスクは残っています。

    今日は69,000円再挑戦、AI・半導体への買い戻し、電線・非鉄への資金継続、TOPIXと騰落銘柄数の改善を確認します。

    ⑧ 編集部コメント

    先週末の日本株は、日経平均が-647円、プライム市場では212上昇/1,305下落と全面的な調整になりました。

    ただし、その中でもアドバンテスト(6857)、キオクシアホールディングス(285A)、レーザーテック(6920)など一部半導体株は上昇し、フジクラ(5803)や古河電気工業(5801)など電線株にも資金が入りました。

    さらに週末の米国市場では、弱い雇用統計を受けて追加利上げへの警戒が後退し、NASDAQは+1.19%。VIXも15.31まで低下しました。

    10月2日17時30分時点の夜間PTSでも日経平均構成銘柄は55上昇/9下落で、AI・半導体関連には買い戻しが確認されています。

    今日のポイントは単純に「日経平均が上がるか」ではありません。

    AI・半導体が再び相場を牽引するのか、先週強かった電線・非鉄にも資金が残るのか、そしてプライム市場の騰落銘柄数が改善して相場の裾野が広がるのか。

    この3点を確認することで、週明けの上昇が指数主導なのか、市場全体を巻き込んだ上昇なのかを見極めやすくなります。

    売買推奨ではなく、今日も市場全体の資金の流れを確認していきます。