① 市場ダッシュボード
9月29日の東京株式市場は続落しました。日経平均は65,481.27円、前日比396.35円安(-0.60%)。一時は64,699.49円まで下落しましたが、後場終盤に半導体株が下値を支え、65,000円台を回復して取引を終えました。TOPIXは4,041.13、前日比70.87ポイント安(-1.72%)でした。
指標 最新確認値 状況
日経平均 65,481.27円 -396.35円(-0.60%)
TOPIX 4,041.13 -70.87(-1.72%)
ドル円 157.22円 9/30 4:00時点
VIX 16.18 9/29米国市場
プライム 値上がり170/値下がり1,318 売り優勢
スタンダード 確認できず 推測掲載なし
グロース 値上がり180/値下がり369 売り優勢
東証プライムでは値下がり銘柄が1,318銘柄と全体の8割を超えました。売買代金は約7兆3,224億円、売買高は約24億4,155万株でした。
グロース市場も値上がり180銘柄に対して値下がり369銘柄と売り優勢でした。スタンダード市場の大引け時点の値上がり・値下がり銘柄数は、記事作成時点で確認できなかったため推測では補完しません。
ドル円は29日のNY市場で一時156.98円まで円高となった後157.60円まで上昇。日本時間30日4時時点では157.22円でした。
VIXは29日米国市場で16.18。前日の16台を維持しており、警戒感は残るものの20を大きく下回る水準です。
市場ムード:警戒継続。ただし日本株は安値からの戻り、夜間PTSは買い優勢。
② 前日のマーケット異変速報
29日の最大の異変は、日経平均が一時1,178円安まで急落した後、下げ幅を約780円縮小して引けたことです。
日経平均は64,699.49円まで下落しましたが、終値は65,481.27円。配当権利落ち分を考慮すると、実質的には小幅安でした。
ただし市場全体では、
TOPIX -1.72%
プライム値上がり170/値下がり1,318
グロース値上がり180/値下がり369
となり、幅広い銘柄に売りが出ています。
一方、日経平均は後場に東京エレクトロン(8035)、アドバンテスト(6857)、ディスコ(6146)など半導体主力株が下値を支えました。大引け時点では33業種中32業種が下落するなか、電気機器だけが上昇しました。
異変監視銘柄
固定基準「IRなしで株価±10%以上、または出来高10%以上増」で見ると、29日は大型株よりも中小型株で極端な値動きが目立ちました。
プロジェクトホールディングス(9246) +26.27%
Orchestra Holdings(6533) +25.59%
アクセル(6730) +24.47%
HYUGA PRIMARY CARE(7133) +24.38%
Skyfall(625A) +23.81%
レントラックス(6045) +19.44%
レイヤード(634A) +19.30%
などが大幅上昇しました。
ただし、材料・IRが確認できる銘柄については「IRなしの異変監視」から切り分けて扱う必要があります。
相場全体が下落する一方、小型材料株には短期資金が集中する二極化が起きています。
③ 前日の重要ニュース
1.日経平均、一時64,699円まで急落後に下げ渋る
29日の日経平均は前日の米国株安、原油高、世界的な金利上昇を嫌気して売りが先行しました。
一時は64,699.49円、前日比1,178円安まで下落しましたが、半導体株への買い戻しなどから65,481.27円まで戻しました。
関連銘柄:
東京エレクトロン(8035)
アドバンテスト(6857)
ディスコ(6146)
ソフトバンクグループ(9984)
キオクシアホールディングス(285A)
東京エレクトロン(8035)は日経平均を約121円、アドバンテスト(6857)は約43円押し上げる一方、ソフトバンクグループ(9984)は約168円押し下げました。
2.米国株は3指数が小幅続落
29日の米国市場では主要3指数がそろって小幅に下落しました。
NYダウ:51,349.92(-0.26%)
S&P500:7,670.84(-0.17%)
NASDAQ:26,797.54(-0.09%)
長期金利上昇が株価の重荷となった一方、下げ幅は限定的でした。
米消費者信頼感指数は9月に81.9まで低下。NY連銀のウィリアムズ総裁が追加利上げを急ぐ必要はないとの見方を示したことで、株式市場は安値から下げ幅を縮小しました。
日本株にとっては、米国株が大幅安を回避したことが一定の安心材料になります。
3.長期金利上昇は引き続きAI・成長株のリスク
米国市場では長期金利上昇が続き、29日も株価の上値を抑えました。
特にAI・成長株は将来利益の現在価値が金利上昇によって圧迫されやすいため、今日も日本のAI・半導体株への影響を確認する必要があります。
関連銘柄:
アドバンテスト(6857)
東京エレクトロン(8035)
ソフトバンクグループ(9984)
キオクシアホールディングス(285A)
④ 注目テーマ(資金循環)
AI・半導体
29日の日本市場で最も重要な変化は、全面安のなかでも半導体主力株に資金が戻ったことです。
33業種中32業種が下落するなか、上昇したのは電気機器のみ。
東京エレクトロン(8035)、アドバンテスト(6857)、ディスコ(6146)などが日経平均を下支えしました。
今朝は米NASDAQが-0.09%と小幅安にとどまっているため、昨日後場の半導体への資金回帰が続くかを確認します。
好業績・個別材料
指数が不安定なため、資金は明確な材料を持つ個別株にも集中しています。
アクセル(6730)は29日の現物市場でストップ高の1,526円、+24.47%。さらに夜間PTSでは1,813円まで上昇しました。
大型指数株だけでなく、業績・増配・M&Aなど明確な材料を持つ中小型株への短期資金流入が続くかがポイントです。
高金利関連
長期金利は依然高水準です。
一方、29日の日本市場では権利落ちの影響もあり金融株は下落しました。
今日は権利落ちという特殊要因がなくなるため、銀行・保険など金利上昇メリット株へ資金が戻るかを確認します。
⑤ 注目銘柄
東京エレクトロン(8035)
29日は日経平均を約121円押し上げた最大のプラス寄与銘柄でした。
全面安相場でも半導体製造装置株に資金が残ったことは重要です。
監視ポイント:昨日後場の半導体買いが今日も継続するか
アドバンテスト(6857)
29日は前場に売られたものの、後場には持ち直し、日経平均を約43円押し上げました。
米NASDAQは小幅安にとどまったため、今日は高値圏で資金が戻るかを確認します。
監視ポイント:米金利上昇下でもAI半導体への資金が維持されるか
ソフトバンクグループ(9984)
29日は日経平均を約168円押し下げた最大のマイナス寄与銘柄でした。
AI関連の中でも銘柄間格差が拡大しています。
監視ポイント:前日の大幅下落から買い戻しが入るか
アクセル(6730)
29日の東証市場では1,526円、+24.47%のストップ高。夜間PTSではさらに1,813円、東証終値比+18.81%まで上昇しました。夜間PTSの出来高は101,800株、売買代金は約1億7,807万円でした。
監視ポイント:連日の急騰後も高い売買エネルギーが続くか
Orchestra Holdings(6533)
29日は1,919円、+25.59%と急騰しました。
全面安のなかでも短期資金が集中した銘柄の一つです。
監視ポイント:小型・中型材料株への資金集中が続くか
⑥ 夜間PTS異変
9月29日のPTSナイトタイムでは、17時30分時点で274銘柄の売買が成立し、上昇156銘柄、下落83銘柄と買いが優勢でした。
日経平均構成銘柄も売買成立74銘柄のうち、上昇55銘柄、下落9銘柄と明確に買い優勢でした。
上昇異変
17時30分時点の上昇率上位は、
テイクアンドギヴ・ニーズ(4331) +20.3%
ギグワークス(2375) +20.1%
ブロードバンドタワー(3776) +18.7%
アクセル(6730) +17.3%
アクリート(4395) +15.7%
でした。
アクセル(6730)はその後も買いが続き、23時58分には1,813円、+18.81%。PTS出来高101,800株、売買代金約1億7,807万円まで膨らみました。
下落異変
夜間PTSでは市場全体として上昇銘柄が下落銘柄を上回りました。
記事作成時点で、29日夜間PTSの最終的な下落率ランキングについて確実な全件データを確認できなかったため、推測による銘柄掲載は行いません。
売買代金・出来高異変
確認できた範囲では、アクセル(6730)がPTS出来高101,800株、売買代金約1億7,807万円と、日中のストップ高に続いて活発な売買となりました。
夜間PTS全体の確定売買代金・出来高ランキングは確認できなかったため、順位は掲載しません。
⑦ 今日の注目ポイント
寄付き戦略:65,000円台を維持できるか
29日の日経平均は一時64,699円まで下落しましたが、終値では65,481円まで戻しました。
さらに夜間PTSでは日経平均構成銘柄が上昇55/下落9と買い優勢でした。
今朝はまず、65,000円台を維持して昨日後場の戻りを引き継げるかを確認します。
重要ポイント① 半導体の資金回帰
昨日は33業種中32業種が下落するなか、電気機器だけが上昇。
東京エレクトロン(8035)、アドバンテスト(6857)、ディスコ(6146)が相場を支えました。
今日も半導体が強ければ、日経平均の下値を支える要因になります。
重要ポイント② TOPIXと市場全体の改善
昨日は日経平均-0.60%に対し、TOPIXは-1.72%。
プライム市場でも値下がり1,318銘柄と、市場全体は指数以上に弱い状態でした。
今日は日経平均だけではなく、TOPIXとプライム・スタンダード・グロースの騰落銘柄数が改善するかが重要です。
重要ポイント③ 個別材料株への資金
アクセル(6730)など、指数とは関係なく強い値動きを続ける材料株があります。
指数が方向感を欠く場合、資金が好業績・増配・M&Aなど明確な材料を持つ個別株へ集中する流れが続く可能性があります。
リスク
最大のリスクは引き続き長期金利の高止まりと中東情勢です。
29日の米国株は小幅安にとどまりましたが、長期金利上昇が株式市場の上値を抑えています。
一方、原油価格は29日の米国市場で下落しており、前日までの「原油高→インフレ懸念→金利上昇」という悪材料の連鎖が弱まるかも確認したいところです。
⑧ 編集部コメント
昨日の日本株は、一時1,100円を超える急落となりましたが、終盤には65,000円台を回復しました。
重要なのは、日経平均が戻した一方で、TOPIXは-1.72%、プライム市場では1,318銘柄が下落したことです。
つまり、相場全体が回復したというより、東京エレクトロン(8035)やアドバンテスト(6857)など一部の半導体主力株が指数を押し戻した面が大きい一日でした。
一方、夜間PTSでは上昇銘柄が下落銘柄を上回り、米国株も小幅安にとどまりました。
今日は65,000円台の維持、AI・半導体への資金継続、TOPIXと騰落銘柄数の改善、そして材料株への資金集中を合わせて確認する一日です。指数だけでなく、相場の中身が改善するかが焦点になります。
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